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福井市史 資料編13 民俗/第五章 経済生活(一)五 採石・製塩

(発行:福井市)

※「旧・越前笏谷石の会」のホームページ担当者様から情報提供をしていただき、旧ホームページの内容を継承して掲載しております。

《目次》
採掘法 / 石切り / 採石工 / 採石工の一生 / 石工の服装 / 採石用具 / 販売 / 禁忌


1 足羽山の凝灰岩

 

採掘法

 

 石の採掘法には、露天掘りと坑内掘りとがある。露天掘りは、表層から順次段階式に採石していくものである。坑内掘りには横穴式と縦穴式とがある。現在は縦穴式で採掘しているが、昔はもっぱら横穴式であった。
 横穴式は、山に横穴を掘り進めて石脈を探す。坑道の大きさは縦横150センチほどで、クリやカシの堅い木でワクを組んで土石の崩れるのを防ぎ、緩い下り坂になるように掘って行く。

                   露天掘り

                坑内掘り(横穴式)

                  坑内掘り(縦穴式)

 石脈に出会うと、その場所に石切り場を造成する。この造成を割り立てという。割り立ては、一坪を造成の単位として数坪が切り開かれる。一坪とは幅・奥行き・深さともに6尺の空間である。割り立ては、大きな鉄のゲンノウを振り上げての作業なので、たいへんな労働力を要するほか、石の切り崩しに特殊な技術を用いねばならないため、1か月に1坪か2坪ほどしか造成できない。
 割り立て1坪の造成の手順は、坑道内に足場を組み、石脈の上の方をまず幅6尺、奥行き1尺、深さ5寸の大きさにツルで打ち壊して石くずを取り除く。次に一つ目と称して、幅・奥行きは前と同じで、深さ1尺の所にゴンボヤを打ち込んで、石を切り出す。二つ目は、幅・奥行きは前と同じで、深さは1尺5寸にして、切り出す。三つ目・四つ目も、二つ目と同じ深さで切る。これで幅6尺・奥行き1尺・深さ6尺の空間ができる。
 次にまた上の方から幅6尺・奥行き1尺で、深さは最初5寸、以下一つ目・二つ日・三つ目・四つ目と切り進む。これを6回繰り返せば、奥行きも六尺となり、6尺立方つまり1坪の空間ができる。
 石切り場ができると、その床の部分の石材を切り出し、下の方へ掘り進む。地下の深さが増すごとに地下水の浸入で作業がしにくくなる。浸水をくみ出しきれなくなると、その石切り場は廃坑となる。


割り立てのしかた
● 足場を作って作業をする。
● 上の5寸は、ツルで石くずにして取り除く。
● 一つ目からは、ヤを用いて割り出すが、上向きの曲面をえがいて割れるので、割れ残りを石くずにして取り除きながら作業を進める。

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