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地質教材研究
「足羽三山の地質と笏谷石(しゃくだにいし)について」

吉澤 康暢
福井県教育研究所研究紀要,第69号,111-118貢,1976年3月別冊に加筆補填

 

T 足羽三山の地形

 

 足羽三山は福井平野の南西端に位置し、平野の中にそびえる孤立丘陵である。福井市の真西にある国見岳(656m)山頂よりながめると、福井平野がかつて約6000年前頃の縄文海進時に大きな湾(古九頭竜湾という)であったことを想像することができるが、足羽三山はその湾の中の孤島のようにみえる(第1図)。足羽三山は、足羽山(116.5m)、兎越山(93.2m)、八幡山(139.5m)からなっている。足羽山は「く」の字形にまがっているが、これは断層によって西側の山塊が東側の山地に比べて一段落ちて低くなっているためである。そして断層に沿って谷の開析がすすみ「く」の字形を呈するようになったと考えられる。兎越山は三山のうちでは一番低く、小さな山塊の割には山麓線の屈曲が多い。それに比べて八幡山は、岩質が硬いため浸食されにくく、ほそく切り立った東西方向の尾根と急な斜面を持ち、山麓線の出入りは少なく、地形から他の山との岩質の違いが容易にわかる(第2図)。足羽三山の付近の平野のボーリング資料によると、基盤(凝灰岩)の深さは100m内外である。以上のことから、足羽三山は山麓部が鋭角的に低地と接しており、沈降他の孤立丘陵であると考えられる。

 

第1図 八幡山上空から見た福井平野に孤立する足羽山

 

第2図 足羽三山の航空写真(国土地理院航空写真:1989年)

 

第3図 第2図の矢印の方向から見たブロックダイヤグラム


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